Tags | Jo-saku, Juyo Token, O-wazamono |
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Katana[Mumei Enju Kunitoki (O-wazamono)][N.B.T.H.K] Juyo Token




Stock number:KA-060424
Paper(Certificate):[N.B.T.H.K] Juyo Touken
Country・period:Higo・ Late Kamakura period about 1331~~
Blade length(Cutting edge): 74.2cm
Curve(SORI): 2.5cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.20cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.70cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.20cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm
Habaki: One part, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): Katte sagari file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 1
Shape(Taihai): Shinogizukuri,Iorimune,
Jigane(Hada): ,
Temper patterns(Hamon):
Temper patterns in the point(Bohshi):
Registration Card: Kyoto
【Additional Information】
【重要刀剣図譜より】
形状 鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差つき、重ね厚め、反り深く、 中反りつき、中鋒詰まる。
鍛 小板目に板目・杢交じり、総じてやや 肌立ちごころとなり、地沸つき、地景入り、極く淡く白け風の映り立つ。
刃文 中直刃、指裏に喰違刃交じり、裏僅かに葉入り、匂口締ま りごころ、小沸つき、表中程二重刃かかる。
帽子 直ぐ、先小さく掃きかけ、大丸風。
彫物 表は長い腰樋と添樋を掻き通し、裏は棒樋を掻き流す。
茎 大磨上、先切り、鑢目勝手下がり、目釘孔一、無銘。
説明
肥後国延寿派は、山城の来国行の外孫と伝える太郎国村を始祖として、鎌倉時代末葉から南北朝期にかけて同国菊池郡隈府の地に大いに繁栄した。その門葉には国吉・国時・国泰・国友・国資・国信・国綱など多くの上手が輩出している。一派の作風は、それぞれに際立った個性が少なく、概ね山城の来派に類似するが、鍛えに柾ごころが目立ち、かねが白け、刃文は匂口が幾分沈みごころで、刃中の働きが穏やかとなり、また帽子は先の丸みがやや大きく、しかも返りを浅く焼くなどの点に相違がみられ、同派の見どころとして挙げられる。
延寿国時は同派を代表する刀工の一人で、国村の子とも弟子とも伝え、同名の継承が室町時代に及んでいる。彼の作は比較的現存するものが多く、作柄の平均点も高い。
この刀は、大磨上なれども輪反りがついて均整のとれた姿のよいものであり、地鉄は幾分肌立っているものの、緩みがなく細かな地景も入って総じてよく錬れた肌合を示している。また刃文は殆ど破綻のない端正な直刃を焼いて出来よろしく凜然たるものである。中反りの姿形からは来派の、また喰違刃や二重刃の働きからは大和気質が見て取れ、大丸帽子並びに指裏の両チリの棒樋などと併せて同派と観るべきものであるが、総体の地刃の作位の高さから国時の極めが首肯しうる一口である。
For Reference Only. All prices and settlements are in Japanese yen.