Katana [Mumei(Osafune Morikage)(Yoki-wazamono)] [N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token






Stock number:KA-070125
Paper(Certificate):[N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token
Country・Era:Bizen(Okayama)・Nanbokucho period about 1362~
Blade length(Cutting edge): 69.7cm
Curve(SORI): 1.9cm
Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.97cm
Thickness at the Moto-Kasane: 0.61cm
Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.65cm
Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
Habaki: Two parts, gold foil Habaki
Sword tang(Nakago): kiri file pattern
Rivet Holes(Mekugiana): 3
Shape(Taihai): Shinogizukuri,Iorimune,Chu-kissaki
Engraving: Bohi on each side
Jigane(Hada): Itame and mokume
Temper patterns(Hamon): Kaku-gunome and Ko-gunome, Ko-choji
Temper patterns in the point(Bohshi): Midarekomi then Hakikake round tip
Registration Card: Osaka 1964
【Additional Information】
大宮派は、祖である国盛が、鎌倉時代後期から南北朝時代初期にかけて山城国猪熊通大宮より備前国大宮に移住したことより始まる一派を云い、助盛、盛重、盛利、盛景、師景らが代表工とされています。同時期の大宮派刀匠達は備前兼光一門と競い合い、沸が強く、相伝備前の色彩濃い作品を残しますが、山城伝の作品もあり、刃文も湾れを基調とした互の目乱れ、蛙子風の刃から、青江風の直刃と多彩です。室町期に近づくと、他の長船物と、ほぼ同様な作柄となります。盛景は、同一派の刀工として伝え、作品太刀や短刀があり、作域広く、湾れを主調とする焼刃や、互の目小丁子や鋸刃など多種の刃を交え、華やかです。
本作体配は、刃長が二尺三寸弱。大磨上げながら身幅広く、重ね確りとし、反り適度に利いて、中切っ先延びる南北朝体配の力強い刀姿を呈します。表裏には棒樋の彫刻を刻します。地鉄は板目肌に杢目を交えて総体肌が現れ、地沸付き、地景入り、映りが立つ、精美な鍛となります。刃文は角張った互の目を主として、小互の目、小丁子などを交え、一部逆がかるなどして変化に富み、華やかに乱れ、沸づき、匂口明るく冴えます。刃中には足、葉入り、地肌に絡んで金筋、砂流しが長く掛かり、湯走りを交えるなど盛んに働き、烈しい出来を示します。帽子はそのまま乱れ込み先掃きかけて返ります。茎は切鑢目、錆味が落ち着きます。
本刀は、長船盛景に鑑せられた秀抜の一口です。立派な刀姿で地刃良く冴え、相伝備前の特色が顕現した誠に惹き付けられる逸品です。白鞘、金着二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
For Reference Only. All prices and settlements are in Japanese yen.